クラブカルチャーの延長線にある日常
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DJとしてクラブカルチャーを軸に活動する Mai。
音楽、ファッション、生活感。そのどれかが前に出るわけでもなく、すべてが同じ速度で並走している。その佇まい自体が、VAPEというプロダクトの持つ「日常と非日常のあいだ」を自然に体現しているように見えた。
今回の撮影では、その空気をできる限り加工せずに写し取ることを意識した。
クラブは非日常だ。
低く沈むベース、光を切り裂くライティング、煙、身体を包み込む音圧。
ただ、その中心に立つDJという存在は、意外なほど日常的でもある。毎日の選曲、夜ごとの積み重ね、感覚を鈍らせないための自己管理。派手な瞬間の裏には、驚くほど地に足のついた生活がある。
Maiは、まさにその境界線上に立っている人だった。
撮影前のやり取りで、強く印象に残っている言葉がある。
「DJっぽくしすぎなくていいですよ」
いわゆる分かりやすいクラブ感や、作られたクールさはいらない。普段の延長でいい、と。
実際に現場に現れた彼女は、肩の力が抜けていて、それでいて芯が通っていた。服装も、ポーズも、視線も、どこか自然体だ。
VAPEを手にした瞬間、空気がほんの少し変わる。ただ、それは演出というより、生活の中にすでに組み込まれている所作に近かった。
彼女にとってVAPEは、キメるための小道具ではない。音楽や服と同じ、日常を構成する要素のひとつなのだと、見ていて素直に感じた。
撮影中、何度も意識が向いたのは、煙そのものではなく、その前後に生まれる「間」だった。
吸う前の一拍。吐いたあとの余韻。その短い時間に、クラブで培われたリズム感が滲む。
VAPEというと、どうしても煙に目が行きがちだが、今回写したかったのは、煙が存在している“時間”そのものだった。
Maiはそれを言葉にせずとも理解しているようだった。
ここで、今回使用したプロダクトについて触れておきたい。
Marbo Bar9K。

率直に言えば、「美味しい」。それに尽きる。
正直なところ、シーシャの経験もなく、VAPEに対してもフレーバーの違いなど分からないだろうと思っていた。しかし、吸った瞬間に「あ、これは分かる」と感じた。
甘さが前に出すぎない。変にケミカルでもない。喉に引っかからず、それでいて味がきちんと残る。
経験の有無に関係なく、「美味しい」と言えるラインにある。
VAPEはどうしても、詳しい人だけの文脈に閉じがちだ。フレーバー名やスペックで語られることも多い。
Marbo Bar9Kには、説明を必要としない分かりやすさがある。
撮影の合間、腰を下ろして一息つくタイミングで吸ったとき、妙にしっくりきた。
クラブの爆音から解放された直後、まだ身体に余韻が残っているあの時間。完全に日常へ戻りきっていない、あの感覚。
Marbo Bar9Kは、そのクールダウンの瞬間によく馴染む。
主張しすぎず、しかし確実に気持ちを切り替えてくれる。「非日常から日常へ」移行するための、ちょうどいい橋渡し役だ。
なぜ、MaiとVAPEの組み合わせが成立したのか。
答えはシンプルだ。
彼女がVAPEを特別扱いしていないからだ。
DJだから吸うわけでも、オシャレだから持つわけでもない。音楽、服、空気、間、呼吸。それらと同じ列に、VAPEが並んでいる。
だからこそ、「日常と非日常の境界」というテーマが無理なく画になった。
今回の撮影は、プロダクトを見せるというより、時間を写す作業だった。
クラブカルチャーの延長線にある生活。音楽の余韻が残る瞬間。一息つく、ほんのわずかな時間。
Marbo Bar9Kは、そうした瞬間に静かに寄り添うVAPEだ。
そして、その空気を体現してくれたのが、DJとして活動する Maiだった。
改めて、感謝したい。